今、結婚式で流行りのブライズメイドですが、最近は日本でも取り入れられるようになりました。花嫁様の周りに同じ衣裳を着たゲストが集まって写真を撮る姿はとても素敵ですよね。そんな結婚式を華やかにしてくれるブライズメイドについて今回はご説明します。
ブライズメイドとは?
ブライズメイドとは、新郎新婦の介添をするゲストのことで、男性のことを「アッシャー」、女性のことを「ブライズメイド」と呼びます。主に未婚の親族や親しい友人が行います。
ブライズメイドの起源
起源は中世のヨーロッパからと言われています。
悪魔信仰が残っていた当時、「悪魔が花嫁の幸せを奪い、呪いをかけてしまう」と考えられていたため、未婚の女性に花嫁と似たような服装をさせてどれが本物の花嫁か分からなくさせることが目的とした、いわゆる「影武者」的存在として必要とされていたのが、「ブライズメイド」でした。
そこから現在に至るまで、ブライズメイドの存在は残され、新婦の介添人という立場に変化していったとされています。
ブライズメイドのドレスでロング丈が多いのは、花嫁のドレス姿に似せているためともいわれます。
アッシャーって?
国内ではアッシャーと呼ばれていますが、正式には「グルームズマン」と呼ばれています。
起源はブライズメイドと同様、新郎を守るために存在したとされています。
現在では、新郎の介添人としての役割を果たしています。
海外と日本のブライズメイドの違い
海外では、主に幹事的な役割で、式に関わる全ての手伝いを行います。
- 結婚式前、最後の独身パーティ(ブライダルシャワー)の企画
- 結婚式前~二次会までの準備・会場セッティング
- 挙式での立会人
- 新郎新婦の着替え、介添、ヴァージンロードを歩く
一方国内では、ウエディングプランナーがいるため、格好を揃えるだけということが多いです。
- フラワーシャワーの花を配る
- 結婚式の受付
- 二次会の幹事
ブライズメイドやアッシャーをお願いしたいとき
国内挙式の場合、結婚式場ではブライズメイドの代わりにプランナー・牧師ががおり、また、式場を一日に使用できる時間が決まっています。
従って、タイムスケジュールが細かく設定されており、海外のような全ての手伝いをする介添え的な仕事をお願いすることが難しい場合が多いです。
そのため、形式的なものにはなりますが、「ドレスコード」としてブライズメイドをお願いして、一緒に写真を撮る、受付をお願いするといいでしょう。
また、事前にプランナーにブライズメイドをお願いしたい旨を伝え、その式場で出来ることが何か確認しておきましょう。
海外挙式の場合も同様、国内打ち合わせの際にブライズメイドをしたい旨を伝え、何が出来るか確認しておく必要があります。
海外のように、ウェディングドレスを持つなどの介添は、ドレスを傷付ける可能性があるため式場側から断れること場合があります。
注意事項
ブライズメイドをお願いする場合、本人たちにとって一番ネックになってくるのが「衣裳代」です。
ブライズメイドの衣装は、ネットではだいたい5,000円前後で販売されています。
特にアッシャーをお願いする場合は、スーツを一新しなくてはならないこともありますので、予想外の出費になる場合があります。
細かいドレスコードを指定する場合は、新郎新婦側で何割か負担してあげると喜ばれるでしょう。
アッシャーの節約コーディネート例
特にアッシャーについては、お願いする相手も知らないことが多いかと思うので、ブライズメイド以上に例を示した方が良いでしょう。
- スーツの色指定
- ベスト×パンツスタイル
- お揃いのスニーカー
- カラーシャツやポケットチーフの小物アイテムの色指定
- ネクタイor蝶ネクタイのカラーを揃える
- ユニホーム(海外ではスーツ一式揃えることが多いです)
新郎新婦が用意すると良いもの
新郎新婦で小物などを用意してあげると、ブライズメイドやアッシャーの負担も減るためおすすめです。
- ブライズメイド用のミニブーケ、髪飾り(花の場合)
- アッシャー用のブートニア
ブライズメイドやアッシャーをお願いされたとき
ブライズメイドやアッシャーは、近しい友人にお願いするものなので、快く引き受けてあげましょう。
ブライズメイドを頼む時点で、新婦側のブライズメイドに対する具体的なイメージは決まっていることが多いので、してほしいこと、どんな衣裳・色がいいか、必要なアイテムが何かを事前に確認し、準備をしましょう。
その際、アッシャー・ブライズメイドそれぞれの代表者を決めて、代表者を中心に二人に確認しながら用意するといいでしょう。
用意するもの
ブライズメイドは以下のものを用意しておくといいでしょう。
- ドレス(スカート丈、色、形は新婦と要相談)
- ヒール(揃える場合が多いです)
- その他に指定された小物
バッグは、写真の際ミニブーケを持っていることが多いので、座席に置いて置けるものがおすすめです(お揃いにする必要はありません)。
アッシャーは以下のものを用意しておくといいでしょう。
- スーツ、衣装
- シューズ
- その他に指定された小物
ドレスの選び方
ドレスの用意には、購入かレンタルの二つの方法があります。
購入をする場合は、基本的にはネット販売を活用することになるかと思います。
ネットで購入のメリットを記載します。
- 色・デザインの種類が豊富
- 自分の物になるので汚れ・破れの心配がない
- サイズの直しがしやすい(日程に余裕を持って購入する必要あり)
基本的にネット販売しか選択肢がないため、デメリットもあります。
- 大半が輸入ドレスなのでサイズ感が違うことがある
- 輸入ドレスの場合、税関で引っかかることがある
- 写真と違うことがある
- 1度しか着ないとすると少々高い
一方でレンタルをする場合は、試着ができるので、実店舗のあるショップをおすすめします。
実店舗でレンタルのメリットを記載します。
- 試着が出来る(イメージが違う、サイズが合わない、等の心配がない)
- 使用後のメンテナンスの必要がない
ただし、実店舗でレンタルする場合にも、デメリットはあるため、よく比較して、自分に合った方法を選びましょう。
- 使用後、返却のため再来店もしくは発送する必要がある
- レンタルのため、使用するときに多少気にしてしまう
- そもそもブライズメイドのドレスを扱っているショップが少ない
コーディネート
特に決まった決まりはないのですが、ブライズメイドは、同じ色・同じ形で揃えるのが基本です。
ブライズメイドのドレスと聞くとイメージするのは、ビスチェタイプにロング丈スカートのエンパイヤドレスのようなデザインが多いと思います。
それ以外にもアレンジがきくドレスになりますのでオリジナルの着こなしを探してみましょう。
ここでは基本の着こなし以外のアレンジ術をご紹介します。
同系色揃え
同じ色で統一する着こなしもありますが、同系色でまとめるという着こなしもあります。
同系色で揃えれば統一感も出ますよ。
また、ドレスの形は、同じドレスでも肩回りのデザインが若干違うこともありますので、好みのデザインを見つられるかと思います。
柄物
避けてしまいがちな柄物ですが、式場のルールが厳しくないところではOKな場合があります。
色味が入るため華やかになりますよね。
特にガーデンウェディングにはおすすめです。
足元
ドレスなので足元まで見られやすいブライズメイドですが、そこでも全員がお揃いだと統一感がさらに増して素敵です。
最近ではドレスにスニーカーで合わせるのも人気になってきています。
他には、お揃いのヒールの他に、色味を全員敢えて違う色で合わせないという着こなし方もありますよ。
ミニブーケ
ブライズメイドの定番アイテムと言えば、やはり花嫁とお揃いのミニブーケです。
ほとんどの場合新婦側が作ってくれるのですが、必要かどうか確認が必要になるアイテムです。
リストレット
最近では、ミニブーケの代わりに腕に付ける「リストレット」というのも人気です。
手ぶらになるため、身軽で楽に動けますよ。
和装
ドレスの他にも、着物で揃えるのもおすすめ。
全て同じ着物をレンタルするのもいいですが、自前の着物で合わせるのも華やかになって素敵ですよ。
NG
ファー物は、結婚式ではタブーとされているアイテムになりますので避けましょう(殺生を意味してしまうため、婚礼には相応しくないとされています)。
おすすめヘアスタイル
アップヘア
ブライズメイドのドレスは肩が出るデザインが多くありますので、アップスタイルが一番バランスよく見えます。
ヘアアクセサリーを付けるのも華やかですし、何も付けずピアスでボリュームを出しドレスをメインにするのも素敵ですよ。
ダウンヘア
ブライズメイドのドレスはリゾート婚を彷彿とさせるデザインですし、ダウンヘアも気になりますよね。
結婚式のマナーとしてダウンへアはあまり好ましくないとされていますが、ブライズメイドの場合は新婦様と会場からのNGがない限りはあまり気にする必要はありません。
それでも気になる、という方はハーフアップやローポニーテールでダウンヘアを楽しんでみてはいかがでしょうか。
ドレスがシンプルな分、ヘアスタイルにボリュームを持ってくればバランスよく着ることが出来ます。
まとめ
写真映え・会場映えすること間違いない華やかさがあること、新郎新婦を守るために存在した役割であったことの意味を知って引き受けるとより特別な思い出になるとと思います。
通常の式準備に比べて、用意することが多くなるブライズメイドですが、その分素敵な体験が出来ると思いますので、楽しんで準備して最高の一日を過ごせることを願っています。