セルフエステ業界への参入を検討するため、まずは実際に行ってみようということで、完全無人のセルフ脱毛サロンハイジ渋谷店を、知り合いと2人で体験しに行きました。予約方法から店内の様子まで詳しくレビューしていきます。

レンタルドレスが全部コミコミで
4,000円/1週間 → 3,700円/1週間

セルフ脱毛サロンハイジとは

セルフ脱毛サロンハイジは、完全無人のセルフ脱毛サロンです。

本記事を執筆している2021/10/8時点で、21店舗で営業しており、11店舗で開業準備中というように、急速に拡大しているサロンになります。

コロナの影響で人との接触を憚ることが多くなっていることも追い風なのだと思います。

他のセルフエステサロン同様に、一部直営店舗もあるようですが、基本的にはブランドや機器、システムを提供するフランチャイズの方式をとって拡大しているようです。

料金

体験料金と定額プラン、都度払い回数券に分かれます。

初期費用は入会金が5万円、事務手数料が1万円で、「新規入会特別キャンペーン中!!」ということで0円になっていますが、そもそも初期費用の支払い画面が用意されていないので、とりあえず書いているだけだと思われます。

  • お試し体験:1,000円/30分、2,000円/60分 ※ ペア利用は60分のみ
  • 定額「通い放題」プラン:10,800円/月 ※ 1日1回、30分/回まで、3ヶ月以上の契約が必須
  • 定額「毎月2回」プラン:6,500円/月 ※ 月2回、60分/回まで、3ヶ月以上の契約が必須
  • 都度払い回数券:6,000円/60分

定額通い放題というのは、昨今の潮流でもありますが、脱毛の場合、一定上の頻度の場合は、頻度をより刻むほど効果が望めるという訳でもないかと思うので、慎重に考える必要があると思います。

従来の「IPL方式」と「SHR方式」の優れた点を組み合わせた画期的な脱毛方式。(医療脱毛でも最新方式として採用しているクリニックもあります) 従来のIPL方式は毛周期に合わせて2ヶ月〜3ヶ月に1度しかできなかった施術が、なんと最短1週間〜10日に 1度の施術が可能になりました。

Webサイトにはこのように説明がありますが、ハイブリッドの内、「SHR方式」の部分については、「1週間〜10日に1度」の施術が可能と言わんとしているような気もします。

したがって、通常のエステと比べると、お試しから定額プランへの転換が難しいと思われますが、「お試し体験後48時間以内だけ購入できる特別チケット」というものを用意することで、その間を埋めるようにアプローチされているのだと思います。

特別チケットはパスワードがシールで貼られているので、定期的に変えているものだと思われますが、2021/10/3に来店して4日後の2021/10/8現在も、アクセスは可能となっています。

利用方法

公式サイトによると、

  1. スマホで簡単入会(365日24時間いつでも好きな時に スマホで簡単入会できます)
  2. 事前決済(クレジットカードでカンタン決済)
  3. スマホでウェブ予約(365日24時間 いつでも好きな時にスマホで簡単予約できます)
  4. セルフ入室(受付もなしの完全無人のサロンへセルフ入室)
  5. セルフ脱毛し放題(時間内に好きなところを好きなだけセルフ脱毛)
  6. 簡単な清掃をして退室(次の方が気持ちよく使えるよう簡単な清掃をしてから退室)

となっており、若い方は大きく迷うことなくご利用いただけるかと思います。

少々分かりにくいところは、体験申し込み → 体験支払い → 体験予約が3つのプロセスに分かれており、その都度メールで情報のやりとりが必要という点です。

この辺りが通常のECのように一気通貫で完了し、LINEで鍵とか送ってくれたら、よりユーザー体験は上がるのではと思いました。

店内外の様子

店舗は渋谷駅から原宿方面に5分ほど歩いたとろころにあります。

西武百貨店や丸井の前を原宿方面に歩くと右手にセブンイレブンが見え、その少々古いビルの9階にあります。

入り口にはハイジの看板的な紙が貼っており、予め通知された鍵で解錠します。

タッチパネルの反応が少し甘くてこずりましたが、何度かやれば反応してくれると思います。

入り口付近には防犯カメラが取り付けられているので、裸でうろうろしないようにしましょう。

施術エリアはもちろん隠れています。

事前準備や機器の利用方法は施術室に分かりやすく貼ってあり、事前にメールでも案内をいただけるので、ちゃんと読めば迷うことはないでしょう。

機器

機器は自社で開発をしているようです。

ハイジの脱毛器は、セルフ脱毛用に開発した特別なオリジナルマシンでSELF-セルフ-という名称です。方式としては「SHR方式」と「IPL方式」のいいとこ取りをしたハイブリッド型の【HHR方式】という新方式を採用しております。

公式サイトにも若干の説明はありますが、情報量が少なく、自社で開発しているのだからなおさら、しっかりと載せた方がいいのではと思いました。

機器の裏には最大7ジュール/㎠と表記されています。

楽天市場で販売されている家庭用脱毛器は、ブラウンで6ジュール/㎠(楽天市場店商品ページ)、脱毛ラボで2.9ジュール/㎠(楽天市場店商品ページ)のようですので、家庭用脱毛器と比べ、同等程度の出力と思われます。

通常の機器は、モデルや製造会社で検索をすると該当の情報が表示されることが多いかと思いますが、この機器については全く情報が表示されないため、それ以上の情報は分かりません。

機器のパワーは最大7なので、それが7ジュール/㎠と対応しているのでしょう。

感想

私は医療脱毛を経験したことがあるせいか、出力を7にしても、若干熱いな程度の熱しか感じませんでした。

ハイジでは下記の出力を目安として公開しているので、初めての方は参考になさってください。

多くのセルフ脱毛サロンは、家庭用脱毛器よりも高い出力で、エステサロン同程度の高性能な機械を、皆でシェアすることで手軽な価格で提供可能と謳っていますが、上述のとおり、出力に大きな差があるわけではありません。

ハイジでは特別チケットを利用しても、3,300円/回はかかりますが、効果が見え始めるのに8-10回はかかるとも記載されています。

当然10回でもうやらなくていいとはならないと思うので、総合的に考えると、4-6万円で家庭用のしっかりとしたものを購入して、好きなときに半永久的に使うのが一番いいのではと感じました。

こちらはハイジがWebサイトに載せている表ですが、この表に家庭用を載せるならば、「セルフ」以上に費用や予約、勧誘、プライバシーが「◎」になり、比較の結果負けてしまうのではと感じた次第です。

参入企業がどんどん増えている中、先行者でもあるハイジは、ビジネスとしては一定の成功を収める可能性があるとは思いますが、ユーザーとしては医療用か家庭用の二択かなと思った次第です。

ユーザー体験としては悪くはなかったのですが。